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【2024年8月最新】日本ACLS協会のBLSプロバイダーコースが超進化していた!

yuko8822

こんにちは。ゆうこりんです。

先日、BLS講習を受けてきました。

ゆうこりん
ゆうこりん

BLSとは、Basic Life Support=心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置のことです。

簡単にいうと、人が倒れている場面に遭遇したときに適切に状況を判断して胸骨圧迫や人工呼吸を行ったり、AEDを使用するなどの一連の流れと知識を学ぶための講習会です。

私がこのようなBLS講習を定期的に受けているのは、医療従事者として有事に備えるためと、更新制である米国公認アスレティックトレーナーの資格維持のためでもあります。

前回の更新時も日本ACLS協会で受講したので、今回も同じところにしようかな〜と2年ぶりにサイトを訪問したところ、何やら見慣れない名称のコースを発見!👀

それが今回受講した「HeartCode®BLS」でした。

これがめちゃくちゃ良かったので、体験談を交えてご紹介したいと思います。

HeartCode®BLSとは

まず、私が今まで受講していたのは「BLSプロバイダーコース」でした。

BLSプロバイダーコースは、全国にあるトレーニングサイトに行って、テキストに沿ってビデオを見る講義やディスカッションをする座学パートと、人形に胸骨圧迫やAEDの装着などを練習する実技パート1日で全部行うという内容です。

めちゃくちゃ勉強になるのですが、内容の濃さからどうしても6時間くらいかかるのが体力的にもスケジュール的にも結構大変な1日になることが若干ネックでした。

ところが!

今回新しく開設されていた「HeartCode®BLS」は、

なんと!
念願の!!


座学部分が完全にオンラインで自己学習できるというハイブリッド仕様になっていました。

日本ACLS協会Webサイトより

HeartCode®BLSは、オンライン学習とスキル講習を組み合わせたブレンド型学習です。受講者はいつでもどこでも、インターネット環境さえあればPart1(オンライン学習パート)を自分のペースで進めることができ、 Part2(スキルパート)では従来の対面方式を取り入れることで質の高い手技を確実に習得します。学習内容、取得できる資格は従来のBLSプロバイダーコースと同一です。

※今までと同様の「BLSプロバイダーコース」もあります。

HeartCode®BLSのメリット

ありがたいことに「学習内容、取得できる資格は従来のBLSプロバイダーコースと同一です」と明記されているので、このコースに切り替えても大丈夫だなと安心して申し込むことができました。

ゆうこりん
ゆうこりん

いちおう、念のためにBOC(米国公認アスレティックトレーナーの資格を発行している団体)の Requirementsも確認しましたが、「(条件を満たしていれば)オンラインのコースもOKだよ」って書いてあります。そりゃーもーやっぱり、時代はオンラインだよね〜〜

ということで、私が感じたHeartCode®BLSのメリットを挙げると、

  • 拘束時間がすっごく短い。
    →後で詳しく書きますが、トレーニングサイトでは実技の部分だけを集中して行うので、本当に数時間で終わります!
    この用事で丸一日潰れないって、めちゃくちゃありがたい〜〜!

  • オンライン学習も効率的に行える。
    →事前に自分で勉強しておく必要があるオンライン学習パートは、理解度の自己申告とクイズへの正誤をもとにAIが総合的に受講者の習熟度を判断し、すでに理解している部分はさっさと終わらせ、まだ身についていない知識を重点的に学習できるようにプログラムされる機能がついていて、ある程度知識がある人であればこのパートもあっという間に終わると思います。
    私も1時間くらいでさくっと終わりました。

  • リーズナブル!
    →さらに、受講料がBLSプロバイダーコースよりちょっと安いんです。
    ▪︎BLSプロバイダーコース:受講料18,480円+教材6,490円=24,970円
    ▪︎HeartCode®BLS:オンライン学習パート4,180円+スキルパート15,620円=19,800円
    =5,170円もお得!

  • ペーパーテストもない!
    →オンライン学習パートがクイズ形式なので、問題に答えながら最後までいけば、それで知識については合格とみなされるようです。今までの、会場で最後に受けるペーパーテストも別に難しくはないものの、やっぱりちょっとした緊張感がありましたw

HeartCode®BLSのデメリット

一方、HeartCode®BLSのデメリットを挙げるとすると、

  • 事前準備が必要
    →オンライン学習パートは自己学習なので、実技を予約した日までに自分で時間を作って受講を終わらせておかなければいけません。最後まで終わったら修了証のPDFがダウンロードできるので、その画像を実技パートを受講する当日に見せる必要があります。
    もしやっていなかったら当日会場に来ても実技は受けられず、返金もないとサイトに記載されています。
    予約してお金払って満足して、当日までぼやーっと過ごしてたらダメですw
    当日、受付でちゃんとオンライン学習パートの修了証の確認がありました。
  • 実施場所がまだ少ない?
    →今まで行っていたトレーニングサイトでもHeartCode®BLSは実施されていましたが、私の都合と合わなかったので、今回は浜松町にある東京トレーニングラボで実技パートを受講しました。
    おそらく今後は実施される会場も日時も増えてくるかとは思いますが、もしかしたら、地域によっては希望の場所や日時では受講しづらいかもしれません。

これくらいでしょうか。

というくらい、特にこれといったデメリットは感じませんでした。

いいことづくし!

講義形式で時間をかけてしっかりやらない分、座学パートの知識が不十分になるのでは?という疑問もあるかもしれませんが、個人的にはそういった印象はありませんでした。

オンライン学習パートでは間違った問題について何度も確認させられるので、あやふやだった部分を重点的に復習できるし、実技を受けながらもインストラクターさんから要点の解説があったり、ちゃんと理解しているか問われたりする場面もあったので、むしろ「これは覚えておかなくては」という内容にフォーカスして記憶することができたのではないかと思います。

ゆうこりん
ゆうこりん

やっぱり、朝から6時間もずーっと集中してやってるとさすがに疲れてきて、午前中にやった内容とかもうどんどん印象が薄れていきますからね…。

ただし、もし「CPRやAEDの講習を受けるのが初めてで、全く知識に自信がない」という方であれば、まず最初は「BLSプロバイダーコース」のような、会場で解説を聞いたりディスカッションしながらしっかり学べるコースから受講するのはとても良いと思います。

実際に受講した体験レポート

そんなわけで、今回私がHeartCode®BLSを実際に受講した流れをご紹介します。

ゆうこりん
ゆうこりん

日本ACLS協会のアカウントを持っていない人は、先にアカウントを作成しておくといいですね。

申し込みから実技パート受講当日まで

まず日本ACLS協会のサイトから受講するコースを選び、実技パートを受ける会場と日時を選択し、支払いをして申し込みが完了すれば、翌日くらいに「オンライン学習パートを利用するための登録用URL」がメールで送られてきました。

その後も、日本ACLS協会から「オンライン学習パート実施のお願い」というリマインダーメールが実技の予約当日まで定期的に届きます。

オンライン学習パートを自分でやっとかんと、当日実技パート受講できへんで!

こんっっだけしつこく連絡してるんやから、まさか、え、知らんかった〜やってませ〜んとは、絶っっ対に言わせません!!!!

という心意気を感じました。

そんなこんなで自分のタイミングでオンライン学習パートを受講し終わったら、修了証のPDFがDLできるので、スマホの文書フォルダなどに保存しておきましょう。

もちろん印刷しても大丈夫ですが、印刷したものを当日持って行くのを忘れないように気をつけてください笑。

実技パート受講当日

そして当日。

私は9:00〜11:30という枠で予約したので、朝から浜松町の東京トレーニングラボに向かいました。

外階段から上がった2階にエントランスがあります

20分前には会場に到着したのですが、会場にはすでに何人か受講者の姿が見えました。

受講生の名札が並んでいる受付で名前を言うと、私の名札はそこには準備されておらず、

「あっ、あなたはあちらの会場ですね」と、皆さんとは別の部屋に案内されました。

すると、そこで衝撃の事実が告げられました。

「今日、この時間HeartCode®BLSを受講されるのはゆうこりんさんお一人です。」

ゆうこりん
ゆうこりん

えっ…!?
そんなことあります??笑

まさかのマンツーマンレッスンw

そりゃ名札いらんわ。

いやでも「人数が定数に達しない場合、開催しないこともあります」って一応サイトには書いてあったのに、一人でもやってくれるんだ…優しい…。

ゆうこりん
ゆうこりん

私一人のために開催してくださってありがとうございます…!
てことは、私が頑張れば早く終わるってことですかね?
じゃ、がんばります!!

と謎の宣言(?)をし、もう全員揃っているのでw ちょっと早めに始まりました。

何部屋もあり、見晴らしもよく、とても綺麗な会場でした

2人で対応する場面の時は、インストラクターさんがもう一人の役をやってくれました。

動画で手技のデモンストレーションを見る→実際に人形で練習する→通してテスト、という感じで順調に進みました。

テキストも一応持っていきましたが、特に使うことはありませんでした。

持ち物で必要だったのはポケットマスクと飲み物くらいです。
あと、オンラインパートの修了証

また、このときは感染症対策のためにマスクの着用が求められました。

人工呼吸もすべてバックバルブマスクを使って行いました。

自分のペースで、無理なく、無駄なく、適度にお話しながらアットホームな雰囲気で楽しくできて、めちゃくちゃ良かったです(なんてったって一人だから!)。

途中で休憩を挟んだりしつつも、トータル1時間50分くらいで終わって、さっそうと会場を後にしました。

うわぁああぁめっちゃはやくおわった!!!!

まだ近くのタリーズではモーニングをやってました。

まだ全然朝!!!
すごい!!

今まで6時間以上かかる予定だったことを考えると、もう革命レベルの違いです。

ゆうこりん
ゆうこりん

HeartCode®BLS、超おすすめです!!

実技パート受講後

あとは、待っていれば数日後に日本ACLS協会から「eCard準備完了のご報告と手続方法のご案内」というメールが届くので、認定カードのPDFをダウンロードして完了です。

私の場合は、実技パートを受講してから3日後に届きました。

eCardの見た目はこれまでのBLSプロバイダーコースのときと全く同じでした。

これであと2年はBLSプロバイダーだ!

今回担当してくださったインストラクターさんによると、プロスポーツのチーム単位で受講されることもあるそう。

「よければ周りのトレーナーの方にもぜひすすめてくださいね」とおっしゃっていたので、もしチーム単位でBLS講習を受けたい!という方がいれば日本ACLS協会さんにご連絡してみてはいかがでしょうか。

東京トレーニングラボの会場自体、とても雰囲気がよく、キレイで広くて景色がよくてすごくおすすめです。

おまけ

この2時間足らずの間に胸骨圧迫の実技を一人で全力で何度もやっていたので、翌日、これまでにないくらいめちゃくちゃ手首が痛くなりました…😭

無理せず、交代したり休憩をちゃんととることは大事ですね。

ABOUT ME
ゆうこりん
ゆうこりん
グラフィックデザイナー/看護師/米国公認アスレティックトレーナー
看護師→アメリカ大学院に進学し、米国公認アスレティックトレーナーの資格取得。帰国後、スポーツメディカルに関するさまざまな活動に参加するなかで、より良い「見せ方」や「伝え方」について強く関心を持つようになり、基礎からグラフィックデザインを学ぶ。現在は非常勤で整形外科クリニックに勤務しながら、スポーツ医科学やヘルスケアに関する企業・団体・サービス向けにデザイン制作を行なっている。
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